2025年11月の記事一覧
11月の青空(長距離走大会)
11月27日(木) 雲ひとつない、抜けるような青空だ。 こういう日に走るのも、悪くない。
女子は8.5キロ、男子は11キロ。 長い道のりだが、心配はいらない。PTAの方々が給水所を整えて待ってくれている。 大人の支えがあるからこそ、若者は走れる。そういうときもある。
「おはようございます」 挨拶の声にハリがある。彼らのモチベーションは既に最高潮に達しているようだ。 体育委員の号令で身体をほぐす若者たち。 私はスタートの引き金を引いた。
走り出す背中を見送る。 走らない生徒たちも、記録係や道具の整理に黙々と動いている。 誰かが輝くために、誰かが汗をかく。それもまた、立派な参加の形だ。
11月だというのに、気温は18度まで上がった。 順位を競う者、己のペースを守る者。 病み上がりの身体を奮い立たせる者もいれば、体育の授業や部活動で鍛え上げた脚を試す者もいる。
いいじゃないか。 それぞれが、それぞれの「目標」というゴールを目指して走る。 人生と同じだ。
まずは、その目標のクリアからだ。さわやかで気持ちのよいレースだったことを願う!
所高定時制 VS 南アフリカ:時差を超える「探究」の対話
夜間に学ぶ定時制高校の教室が、この日、南アフリカと繋がりました。総合的な探究の時間を利用し、学生たちは国際交流という新たなステージに立ちました。
第一部:英語が繋ぐ学びの哲学
参加したのは英語講座の受講生8名。南アフリカのブワニ科学館の大学生と、英語で直接対話。「なぜ学ぶのか」「モチベーションの維持の仕方」といった、学習の根幹に関わる質問を交換しました。この経験は、生徒たちが異文化の視点に触れ、実践的な英語力と自己理解を深めた、かけがえのない瞬間です。
第二部:科学の共有
続いて、本校生徒がホストとなり、理科実験を配信。紫キャベツを使った液性の変化を、海を越えてデモンストレーションしました。準備から説明までを生徒が主導することで、科学的知識を分かりやすく伝える力を育成。時差を超え、理科の知識を国際的に共有するという、探究的な学びの具体的な成果を示しました。
まとめ
このオンライン交流は、定時制の生徒たちに、国際的なコミュニケーション能力の向上と、自らの学びを発信する自信を与えました。彼らは、英語と科学というツールを使いこなし、世界との接点を見つけ出したのです。
全国大会出場を経て、新たな世界へ!
長崎の地で繰り広げられた麻雀の全国大会。この熱き戦いに出場したのが、本校の生徒、菊池 凰聖くん(3年)です。彼は今、その大会の模様を胸に、報告に駆けつけてくれました。
出場者は400名を超える大規模なもの。世代を超えた交流の場でもあり、最年少は9歳、最年長はなんと95歳という、3世代、4世代をまたぐ、めったに経験できない空間がそこにありました。
菊池くんの戦績は、ペア部門で11位という健闘を見せました。個人戦での入賞は叶わなかったものの、37位という上位10%と確かな実力を見せつけました。しかし、彼にとって大会の最大の収穫は、成績だけではありません。プロの雀士との出会いを果たし、さらなるレベルアップを誓う菊池くんの眼差しは、熱く輝いていました。
一般的に趣味として続けたことが、自然と腕を磨き、日本中、そして世界中の人々との出会いを生み、そこから新しい世界が広がっていく。時には仕事に繋がることすらあります。入賞は叶わずとも、菊池くんはかけがえのない大切な出会いを手に入れたようです。
これから受験という大きな目標に向かう彼。この全国大会で得た経験と出会いを胸に、高校を卒業した後も、自らの手で新しい世界を力強く切り開いていってくれることでしょう。彼の未来に、心からのエールを送ります。
凛として立つ彼女の姿
午後4時。夕方の柔らかな光が差し込む中、3年生の彼女が校長室の扉をノックしました。今日の約束は、大学公募制推薦入試の面接練習。彼女にとっては、2度目のリベンジとなる大切な時間です。
数多の先生方との練習で鍛えられ、小論文にも入念な修正が重ねられたのでしょう。それでも彼女は、疲れなど微塵も感じさせず、まっすぐに顔を上げて凛とした姿で立っていました。その姿は、努力の積み重ねがもたらす自信に満ちています。彼女の語る夢は、ただの理想論ではありませんでした。
地域の教育力を子どもたちの成長の手助けとするため、学校だけでなく、地域の力、そしてその支援と連携を通じて、学校の教育力をさらにパワーアップさせたい――その熱意は、彼女自身の具体的な経験に裏打ちされています。地元企業とのコラボレーション、そして能登・輪島の被災者支援活動など、実体験に基づいた言葉の重みは、浅い知識で臨む面接とは一線を画していました。
彼女は、自分の歩んできた道を丁寧に整理し、実体験を「言葉」に変える努力を重ねてきました。その一歩一歩が、今日の揺るぎない自信となり、面接官の心に響く力となるでしょう。
「君のやってきたことは本物だ。」
その経験と努力を信じ、まずは目の前の合格を必ず勝ち取ってほしい。願うのはただ一つ。その夢と希望を実現するための、確かな一歩を、この手で掴み取ってくること。
合格してこいよ。 私たちは、君の努力を知っている。
卓上の潔さ、長崎から未来の光
本校の3年生。全日本マージャン交流大会(長崎市)への出場報告。君が校長室のドアを開けて入ってきた時、背負ってきたものは、なかなかの重さだったろう。東京大会を勝ち抜いた。そのひと言に、どれほどの牌を積み上げ、どれほどの緊張と戦ってきたのか、想像に難くない。マージャンは「六割は運のゲーム」だという。だが、その残りの四割にこそ、工夫と決断が必要なのだろう。
「運」という名の気まぐれな神様を、どう手懐けるか。リズムを変える、攻めの選択肢を選ぶ。ただ牌を並べるだけの遊びじゃないのだろう。それは、人生の縮図かもしれない。どの道を選ぶか。流れを読んで、どう「上がり」にたどり着くか。勝利とは、その一瞬の決断の積み重ねにしかないのかもしれない。
東京大会という大舞台。そこで勝ちを掴むというのは、並大抵のプレッシャーじゃなかったはずだ。それはもう勝負以前の、自分との静かな戦いだったはずである。その戦いを乗り越えた君は、もう、社会人として必要な流儀をひとつ会得したと言っていいだろう。
人生というものは、割に合わないときもある。理不尽がまかり通る日もあるだろう。だが、牌を前にして己の頭と度胸だけで勝負する君の姿は、ひどく潔い。その一瞬一瞬の勝負に、未来の光は必ず宿ってほしい。
埼玉から、君の「勝利」を祈っている。 君の持ち牌に、幸運あれ!
秋晴れの読解戦術論!
今日は、清々しい秋晴れのもと、全学年が実力テストに臨んだ。生徒たちの真剣な顔を思い浮かべながら、私も問題に向き合う時間を確保した。
当初は全学年分の問題を解くつもりだったが、結局、手が回ったのは3年生の英語のみ。共通テストを意識した問題群は、なかなかの出来だ。単語レベルは決して難しくない。そこがポイントだ。難しい語彙で思考を止めさせるのではなく、「平易な言葉で複雑な情報をどう処理させるか」を問うている。(と思う)
解きながら感じたのは、やはり「イメージの欠落」が一番の誤答の要因になるということだ。
ただ文字を追うだけでなく、その英文が描く「記事の内容」や「会話の場面」を鮮明にイメージできるか。
しかし、イメージに引っ張られすぎて、「本文に書いていない余計な推測」を持ち込んではならない。
この二つのバランスが、高得点の鍵となるのかな。文に書いてあるものが全て。それ以上でもそれ以下でもない。とにかく、生徒たちには「迷わず正答にたどり着く反復練習」が必要だと改めて痛感した。答え合わせは明日以降だが、採点を通して生徒たちの出来が気がかりだ。
急接近する冬の気配
夕方、校長室を出ると、日中の暖かさが嘘のように風が冷たかった。肌を刺すような冷気を感じて、今年の冬の到来は早いかもしれないと感じた。受験が近づく3年生、そして日々の学校生活に追われる全生徒にとって、何よりも大切なのは「コンディションの維持」だ。十分な睡眠、そして質の良い食事。 この二つは、集中力という名の「エンジンオイル」を切らさないための基本中の基本だ。体調を壊してすべてを棒に振ることがないよう、生徒たちには口を酸っぱくして伝えていきたい。
さて、明日も問題と生徒に向き合う。しっかり休もう。