2024年3月の記事一覧
2024/3/26(火) ひさびさの富士山と西武ドーム球場
先週末から続いた雨が上がり、すっきりした天気になりました。富士山と西武ドーム球場がきれいに見えます。かつて本校にお勤めだった先生がお見えになり「この景色は変わらないな」とおっしゃっていました。この方向に建物が建つ計画があると聞きますので、校内渡り廊下からは見えにくくなるかもしれません。(3階通路から26日朝8時ごろ写す)
2024/3/22(金) こちらの卒業式も感動新た
3月22日(金)夕方、先日行った卒業式に体調をくずし出席できなかった生徒の卒業式を行い、卒業証書授与とともに表彰状の伝達も行いました。前日までほとんど欠席のなかった生徒でしたが、インフルエンザと診断され無念だったろうと思います。保護者のかた、教職員が応接室に集まり、彼の卒業を祝いました。式の最後には、卒業証書を手にした生徒からも話してもらいました。式後のLHRでは担任の先生の思いがあふれていたようです。温かい雰囲気で印象深い卒業式となりました。
2024/3/21(木)3学期終業式での校長あいさつ・「聞く力」をつけてください
おはようございます。年度の締めくくりに、「聞く力」についてご一緒に考えたいと思います。
みなさんのまわりにも「できる人」がいると思います。「仕事ができる」「勉強ができる」など、まわりから高い評価を得られる人と言えます。見ていて感じるのは、「できる」と言われる人すべてが、能力が高いわけではないということです。
能力が高くなくても高く評価される人はどこが違うのでしょうか。求められる期待どおり、はずさずにアウトプットの形にすることができれば、高く評価されます。そのためには、自分にどういう成果を期待しているかを探ることが大事です。そのために必要なのが「聞く力」です。
まず、いつまでに必要なのか、どの程度のクオリティを求めているのかを探る必要があります。新しいアイディアを出し合う場面で、ちょっとしたアイディアを聞かせてほしいのに、パワーポイントを駆使した何十ページもある資料をつくったらどうでしょう。「そんなことに時間をかけなくてもいいのに」とかえって評価を落とすことになるかもしれません。優先度が低い仕事や、やる必要がない仕事から取り組み、完璧にこなしたとしても、本人は「完璧にできた」「何一つミスがない」と思っているかもしれませんが、なぜ今なの?であれば、ただの自己満足にすぎません。
アウトプットが求められるクオリティに足りなければ、完成品であっても直されることになるでしょう。完成品は体裁一つ直すのも手間がかかります。「頼んだのに直すなら自分でやればいいのに」と思うでしょうが、前もって聞くことで、勘違いや認識の違いなどによるミスを防ぐことができます。完成の期限があるなら、アウトプットを修正する時間を含めて時間の配分を考えなくてはいけません。
「わかっている」人がだれかを見抜くこと、押し付けられたと思わせない頼み方ができること、忙しい相手に必要以上の時間を取らせない聞き方や現状の説明ができることなど、他者の力が必要な時に、適切な人に頼ってお願いすることができるというのは、立派なスキルです。
いっぽう、能力は高いと思われるのに評価されない、敵を多く作ってしまう人もいます。やってもらうばかりで自分から何も与えない人の評価が低いのは言うまでもありませんが、ありがちなのは相手に「何も言ってこないけど大丈夫なのだろうか」と不安にすることです。途中経過をこまめに報告しつつ、求められる期待度を聞き出しながら探り、現在の出来具合を調整することも大事です。「ほう・れん・そう」と言われるゆえんです。
ただし、それには作法があります。自分の都合を出すのではなく、相手の都合を聞くことです。主語を相手にすることです。「申し訳ありませんが、相談に行ってもいいですか?」よりも「申し訳ありませんが、○○分ほどお時間をいただけないでしょうか?」と言えるとよいと思います。
おととい入学許可候補者説明会を行いました。部員の獲得に向けすでに動いているかもしれません。4月には1年生が入学してきます。上級生として胸を張れる行動をお願いします。
始業式にみなさんとお会いできることを楽しみにしています。
(今週に入って、クスノキの下に咲く梅の花がきれいに咲きました。)
2024/3/19(火) 入学許可候補者説明会を行いました
3月19日(火)、入学予定の生徒さんと保護者の方にお集まりいただき、入学許可候補者説明会を行いました。部活動でははやくも部員獲得に向けての働きかけが始まったようです。学年主任からは「教職員と保護者のみなさまは生徒本人を支える役割であり、アプローチは違うこともあるかもしれませんが、目指すゴールは『生徒の成長』です。」と申しあげました。高校の学習や生活に切り替えられるよう、入学式まで有意義にお過ごしください。
お忙しいところ、ご出席くださいましてありがとうございました。なお、きのう3月18日(月)12:10頃に「入学許可候補者」として登録いただいている生徒さんと保護者の方あてにテストメールを送信しております。ご確認をお願いいたします。
2024/3/19(火) 卒業生による進路ガイダンスを行いました
3月19日(火)、所沢高校の卒業生をお招きし、1・2学年合同進路ガイダンスを行いました。
指定校推薦/公募制推薦/総合型選抜/一般選抜のそれぞれのルートでの進学した先輩方のお話に耳を傾けました。多数の保護者の方々も出席され、うなづいたり、熱心にメモを取ったりするなどしながらお聞きになっていらっしゃいました。その席で、こんなあいさつをしました。
先日の卒業式でも卒業生たちがずっしりと重いメッセージを後輩たちに託していきました。きょうは、先輩方を講師にお招きし、改めて進路実現までの努力や実感こもるご経験の一端をうかがいたいと思います。受験勉強の工夫、模試の活用、最後まで折れない精神的な強さ、日ごろの学校生活や心構えなど、どの方のお話も心に響くと確信します。
また、保護者のみなさまには、お忙しい中、ガイダンスにご出席いただき厚くお礼申し上げます。
大学や専門学校への進学は、あくまでも通過点であり、目的をもって決めなければならないのは、本人です。本人の主体性が大切だと思います。費用のこともありますので保護者のみなさまも当事者であることは間違いないことですが、私たち教員や保護者のみなさまは生徒本人をがっちり支える役割であるということを共通認識としたいと思います。
この正月、始業式で、プロ野球監督の野村克也氏がよく語っていた「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ということばを紹介しました。これは江戸時代、九州肥前国平戸藩の藩主で、剣術の達人、松浦静山(まつら・せいざん・1760~1841)のことばです。準備やふさわしい行動のないところにはそもそも奇跡は起きない。事前の準備が重要で、それによって結果の大部分が決まるということです。
先輩方のお話を聞き、「きょう今すぐ」とりかかってほしいと思います。
フロアからの質問にも具体的に答えていただきました。先輩方の進路実現までの努力や実感こもる経験をうかがうことができました。6人の先輩から「まずは今すぐ行動」「どうせやるなら受験勉強は楽しんだもん勝ち」など、後輩へのエールで締めくくりました。
講師としてお越しくださいましたみなさま、貴重なお話をありがとうございました。
2024/3/9(土) 高校76期生に向けて、卒業式での校長式辞です
「三寒四温」のことばのとおり、雪の降るような寒さとおだやかな暖かさを繰り返しながら確かに春の訪れを感じる陽気となりました。このよき日に、同窓会長様をはじめ、平素から本校にお心を寄せていただいている学校評議員の方々、保護者のみなさまと御一緒に高校76期生339名の卒業をお祝いできることを喜びたいと思います。ご卒業おめでとうございます。
ふだんは自然の恵みを享受していますが、自然は時に牙をむき、日々の営みが突然断ち切られる不条理も見てきました。年頭に起きた大きな災害には、ここにご出席の方に縁のある方が被災されているかもしれません。被災者のかたがたにはお見舞い申し上げ、一日も早く生活を立て直すことができますようお祈りしたいと存じます。
よく「世の中は甘くない」と言われます。「世間は甘くない」「もっと現実的に考えて」などのことばはいたるところで聞かれます。相談された人も何かアドバイスしたいという善意からの発言だと思いますが、「世の中」ということばを使っていることで、それが普遍的なものであるように感じてしまいがちです。冷静に考えると、アドバイスしてくれる人が見てきた「世間」や「世の中」と、これからあなたが味わうであろう「世の中」とは、同じということはありません。時代背景も異なります。
このことばをご親族からかけられたとすれば「世の中は厳しい」ということばを通じて、努力を続けてほしい、社会にでる覚悟を自覚してほしいということであり、とくに親は子どもの幸せを第一に考えるものですから、字面ではなく意味するところをかみしめてほしいものです。
「コント赤信号」でデビューし、俳優であり演出家でもあるラサール石井さんは、中学時代の塾の先生のことばを引いて「世の中ほど甘いものはない」と言います。そのわけは、失敗したとしても何度でもやり直せるからだというのです。私もその通りだと思います。自分が頑張ってきたことが失敗に終わったように見えても、こうやると失敗するということが「分かった」ことは収穫です。違うやり方をとればうまくいく可能性がある。少なくても失敗の要素を一つ取り除いたわけです。失敗したことに向き合わずに自分はダメだと挫折し、失敗のまま放置することが問題なのであって、失敗のように見えるだけで、失敗と決まったわけではありません。最後に成功すれば、もはや失敗ではなく、成功への道すじ・過程なわけです。
所沢高校で学んだ自主自立、自分で考えて行動し、責任も自分でとるという姿勢で生きていけば、その人は伸びるし、この先も心配ありません。成功体験しかしてこなかった人は一度追い込まれただけで弱く折れてしまいます。失敗や挫折を経験した人には、そのまま放置したり、逃げたりしなければ、新しい視点と耐久力が付け加わります。自分の感覚を信じましょう。その時できることを後回しにせず、誠実にやりましょう。ご活躍を期待しております。
保護者のみなさまには本日のお慶びとともに、これまで本校にお寄せいただいた御厚情に感謝申し上げます。今後も、時代に立ち向かい、自ら考えて行動できる人物を育てるという期待に応え、教職員一同、卒業生や生徒にとって心のよりどころと誇れる学校づくりに努めてまいります。
高校76期生の前途が健やかで幸多きことをお祈りし式辞といたします。
令和6年3月9日 埼玉県立所沢高等学校長 内田 正俊
2024/3/8(金) きょうは定時制の卒業式&同窓会入会式
3月8日(金)、きょうは定時制の卒業式、全日制では明日の卒業式を前に同窓会入会式などが行われます。今週二度目の雪になりました。雪はまもなくやむと思われますが、近隣の歩道は歩きにくい場所も多いようでした。足もとに気をつけて登校してください。卒業するみなさま、今後も所沢高校へのご支援をよろしくお願いいたします。(校門付近で8日6時50分ごろ写す)
2024/3/6(水) 気をつけて登校してください
3月6日(水)、雨になっていますが、きのうの雨が夜から雪に変わりました。校内は「薄化粧」です。近隣の道路にあまり雪はないようですが、狭山から広い範囲で歩きにくい場所も多いようでした。足もとに気をつけ、あわてずに登校してください。きのう5日は「啓蟄(けいちつ)」(冬眠中の虫が暖かさを感じ這い出してくる時季)でしたが…。(校門付近で6日7時30分ごろ写す。線路にも雪がうっすらと。)
2024/3/4(月) 河原に『なのはな』
きょう3月4日(月)、病気などで学力検査当日に受検できなかった受検生が学力検査・追検査に取り組んでいます。
出勤する際、入間川の橋を渡るとき、河原一面に菜の花が咲いているのに気づきました。山村暮鳥の『風景 純銀もざいく』という詩を思い出しました。「いちめんのなのはな」というフレーズが繰り返される詩だと言えば、『味わったことがある』と、思い出す人もいるのではないでしょうか。ことばのリズムや響きをみごとに目に映る風景にしていると感じます。
2024/3/1(金) 入学許可候補者発表
きょう3月1日(金)は入学許可候補者発表です。全日制・定時制とも9時からwebで、10時には校内の掲示で発表を行っています。手続き書類をお渡ししています。朝の雨もすっかり晴れて、みなさんの進路実現を祝福しているようです。