校長日誌

2024年2月の記事一覧

2024/2/20(火) 受験生にエール

 あす2月21日(水)は、県公立高校の学力検査が行われます。前日のきょうは受検する方がベストを尽くすことができるよう心を込めて会場の準備を行いました。とにかく落ち着いて。これまでの努力が報われることを心から願っています。

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2024/2/17(土) 2月15日は兼好忌

 入学者選抜に向け、出願が終わり、学力検査に向け頑張っておられることと思います。

 2月15日(もちろん陰暦です)は、古文の時間にもおなじみ随筆『つれづれ草』の作者・兼好法師(1283(弘安6)ごろ~1350(正平5)ごろ)の忌日とされています。ここで「ごろ」と書いたように正確な日付ははっきりしないばかりか、足跡も謎に包まれています。

 『太平記』の巻21にこんなエピソードがあります。室町時代、足利尊氏の側近であり、権力の絶頂にあった高師直(こうのもろなお)のために、兼好法師が恋文を代筆したといいます。師直は当時の武将・鹽冶髙貞(えんやたかさだ)の妻が美人だと聞き恋心が募ったのでしょう。正攻法ではうまくいきそうにないというので「兼好と云ひける能書の遁世者(=出家した人)を呼び寄せ」て恋文を代作させ使者に届けさせます。ところが彼女は手紙を開きもせず捨ててしまい、怒った師直は兼好を出禁にしたというのです。

 「そんな無茶な!」という仕打ちですが、兼好法師が「作家」として活躍する芽は早くからあったのでしょう。
 

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2024/2/10(土)学校評価懇話会・PTA理事会が行われました

 2月10日(土)午前の授業を関係者の方に参観していただきました。音楽室では合唱発表会が行われていました。

土曜公開授業・学校説明会 土曜公開授業・学校評価懇話会

 午後、希望の鐘会議室を会場に学校評議員会と学校評価懇話会が行われました。学校評価懇話会では学校評議員の方に加え保護者代表、生徒代表にもご出席いただき、全日制・定時制の自己評価を検討いただき、意見交換、学校関係者評価をお願いしました。

 学校自己評価システムシートの「自主自立の育成」に関し、評議員から「以前と比べ、気持ちよくあいさつする生徒が減ったのではないか」との問いかけに対し(生徒委員から)「これまでコロナ禍で、人に近づくことや話しかけることがタブーとされた世代であるので、かつてのようにあいさつできるようになるまで時間が必要ではないか」などのやり取りもありました。委員からは「地域活動に生徒が参加してほしい」「生徒の受験への意識は高まっているのではないか」など多岐にわたり意見交換が行われました。この席で出されたご意見などは教職員に共有し、教育活動に生かすとともに、その概要は「学校関係者評価」に示し後日公表いたします。貴重なご意見をありがとうございました。

土曜公開授業・学校評議員会 土曜公開授業・学校評議員会

 会議室に会場を移し、PTA理事会が行われました。総会での議題、令和6年度計画などの審議のあと、進路講演会ではいまの3年生の保護者の方からお話を聞く企画を検討するにあたり、協力依頼の呼びかけがありました。

 ご出席くださったみなさま、ありがとうございました。

 

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2024/2/08(木)1学年・手具体操選手権、2学年・創作ダンス発表会・閉会式でのあいさつ

 きょう2月8日(木)午後、1学年・手具体操選手権、2学年・創作ダンス発表会が行われました。別に「今日の所高」に載ると思いますが、閉会式で次のような話をしました。

 合わせて18団体の見ごたえある演技を見せてもらいました。手具体操が第50回、創作ダンスが第52回という歴史ある大会を開催できてうれしく思います。朝夕の通勤電車で体育着のまま乗車している生徒を見かけましたので、練習を頑張っているのだろうなあと思ってみていました。審査の先生と会場の生徒による投票(たとえば1年生の演技には2年生が投票する)によって決まるとのことでした。とすれば、振付、演出にこめたいメッセージと基本的な技法をどう組み合わせるかが大事ですが、それとともに審査の先生や聴衆にどのように映るかを考えることが大事だと思います。

 その意味で2年生は表現のレベルの高さとともに(評論文を読むときのように)テーマや演技に対比の構造などが取り入れるなどメッセージを浮き上がらせ訴えようとする工夫を感じました。

 1・2年生ともに使う音楽に傾向が感じられました。多くの団体が使うということはパフォーマンスに使いよいということだと思います。むしろ逆で、映画やミュージカルのシーンのパフォーマンスのために計算された楽曲なのかもしれません。聴き手にどのように受け取られるかを考えることの大事さが感じられるのではないでしょうか。運営にあたっていただいたみなさんに感謝申し上げます。

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2024/2/07(水) 松井克典先生の特別授業「人生ってどうなるかホントわからない」

 2月7日(水)、1年生地理の時間に松井克典先生(日本工業大学准教授・野球まなびラボなどなど肩書たくさん)をお招きして「人生ってどうなるかホントわからない」という特別授業をしていただきました。先生はコーチング学がご専門とのこと。少年野球でのコーチや監督のふるまいによってスポーツから離れてしまう子どもをたくさん見てきて、これではいけないと感じたことが子どもスポーツ教室や無料塾の活動につながっている。新聞奨学生として苦労した学生時代、社会科教員として高校野球監督をめざしたもののあるきっかけで転身、かつての出会いや経験が今の仕事につながっていることなど、興味深いお話をお聞きしました。

松井克典先生の特別授業 松井克典先生の特別授業

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2024/2/06(火) 雪かき、ありがとうございます

 2月6日(火)始業が1時間遅れとなりましたが、すでに登校していた生徒諸君も雪かきを始めてくれました。うれしかったです。ありがとうございます。

 先ほど、授業が始まりました。早朝より出て、雪かきに取り組んでくれた教職員にも感謝です。

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2024/2/06(火) 気をつけて登校してください

 2月6日(火)、西武池袋線のダイヤが大きく乱れています。このため1時間遅れとし、9時40分に担任による出席確認、短縮40分の6時間授業とします。足もとに気をつけ、あわてずに登校してください。

 早朝から先生方や職員の方々により雪かきが行われ、生徒の動線は確保しています。

雪の朝 雪の朝

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2024/2/05(月)あすは気をつけて登校してください

 2月5日(月)、昼まえから雪が降り始め、気温も下がってきました。このため定時制では臨時休業としました。全日制は通常授業としましたが、早めに帰宅するよう指導しました。夕方、市内の道路はかなり歩きにくい状態です。電車も各線で遅れが出ていました。あすの朝は、道路等の凍結も考えられますので、時間に余裕をもって気をつけて登校してください。現時点では通常どおりの時間での授業実施を予定しています。

 あす受験という人もいるかと思います。あせらず、落ち着いて。

 

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2024/2/03(土)静かな「春の始まり」

 古く宮中で新年の前日(年越しの日)に行われてた疫鬼や疫神を払う儀式を追儺(ついな)といいます。今年(2024年)は2月4日が立春になりますが、立春は旧暦で「一年の始まり」とされた日です。

 前日が節分ですから、節分は大みそかにあたります。豆をまき鬼を払うのも追儺が源流のようです。兼好は徒然草で季節の移り変わりのおもしろさを語りますが、大晦日の夜・一年の締めの行事・追儺から、新年第一の行事である四方拝(しほうはい)に続くのもおもしろいと書きます。

 「暗闇に松明(たいまつ)を灯し昼間のようにライトアップし、大声で騒いで走り回っていたのが、しんと静かな元日になるのも行く年の余韻がだんだんか弱くなって消えていく感じだ」(徒然草第19段)明けていく空の様子は、年越しだからといってきのうと違うとは思えないが、新鮮な感じがする、と言うのです。


(本文)追儺より四方拝に続くこそ面白けれ。晦日の夜、いたう闇きに、松どもともして、夜半過ぐるまで、人の、門叩き、走りありきて、何事にかあらん、ことことしくのゝしりて、足を空に惑ふが、暁がたより、さすがに音なくなりぬるこそ、年の名残も心ぼそけれ。

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