日誌

所高新聞第296号を発行しました。

今年度は1学期のメインイベントである体育祭が延期され、遠足などの行事もなく、記事が書けないのではないかと心配されましたが、通常より小さいA4版にして、何とか発行することができました。対面式の代わりに紙上でのメッセージ交換、また離任式の代わりに、異動された先生方(一部ですが)に原稿を書いていただき、そこに生徒からの感謝の言葉も添えました。その中から、前校長先生のお言葉を紹介します。

 

所高生の「変わる力」を信じて     前校長 曽根 一男  

  未知のウイルスが猛威を振るった今春、在校生(現3年生、2年生)の皆さんを出席させずに3月12日に新制高校・第72期生359名を送り出す卒業式を行いました。

 それが私の所高での最後の役割となりました。3学期終業式もできないまま、私も所高を卒業しました。創立119年から121年の3年間、所高の歴史の40分の1に関わらせていただきました。 

 卒業式の式辞では同じ県西部で同時期に設立された川越高校と本校の歴史を対比し、所高の変貌の激しさを振り返りました。13の学校名、7か所目の校地、普通科と様々な実業科を行き来した教育内容、官民合わせて4つ目の経営主体…。明治、大正、昭和、平成、令和の時代をしぶとく生き残り進化を続ける力こそ本校の強みだと訴えました。そして所高を卒業することの価値は、そのDNAを宿してどんな場所でもどんな時代でも生き抜ける人になることだと。

 いまコロナ禍は、学校の在りようを含め、私たちの営みのあらゆる側面に変革を迫っています。誰も正解を教えることはできません。平時以上に試行錯誤に価値があります。一人ひとりが自分で、次に自分たちで考え、新たな行動を起こしてください。所高の変わらぬ自主自立の伝統が変わる力の源泉です。

 私は5年後、10年後の所沢高校の姿を楽しみに見守っていきます。