校長日誌

2024/11/12(火) 入試には「3つの『フ』プラス『プ』」と「戦略」

 きのう、推薦入試で大学への合格を決めた生徒が報告に来てくれました。

 書類審査に提出した資料のいくつかを見せてもらい、その質・量ともに圧倒されました。(書類審査を通過し)面接に呼んでもらえれば、合格に持って行ける自信があったそうです。確かに、推薦入試は大学入試の第一関門です。志望の理由や高校時代の活動実績を書いただけで合格できるわけがありません。

 大学で学びたいこと(テーマ)を熱く書き、面接でも熱く語ったそうです。一つのことに120点が取れ、合格できる人もいるが、自分はそうではない。ただし、80点は取れるものが三つある。三つの異なる強みを持つ高校生はそんなにいないとの読みもあったそうです。これらの強みを書類を読む先生や面接の先生に刺さるように考えたそうです。また、自分を合格させることは、大学にとってもメリットがあることを具体的にアピールしたと言います。写真も家族に200枚以上撮ってもらい、訴求効果を計算し提出資料に反映させたそうです。

 いろいろな機会にお話ししていますが、沸点が低い、フットワークが軽い、フック(他人や外部とつなぐ・つながる)の「3つのフ」…というのは所高生らしい特質です。プラス「プッシュ」。それらをどう磨き上げるか。お話を聞いて、推薦入試をおすすめできる人は次のような人だと思いました。
(その1)将来やりたいことが明確な人
(その2)熱烈に興味・関心を持つテーマがある人
(その3)他人を巻き込んで何かをすることが得意(好きな)人

 所高生の「3フ」をもとに戦略を立て周到に準備し事に当たる、そして「プ」が大事だと感じた貴重なお話でした。