2学期始業式
2学期もよろしくお願いいたします。始業式の校長講話です。
皆さん、おはようございます。今日から2学期が始まります。 皆さんは今、どんな気持ちでここに立っていますか? 「やりきった」という手応えのある夏休みを過ごせた人もいれば、「もっとできたはずなのに…」と少しモヤモヤした気持ちを抱えている人もいるかもしれません。
私は、8月15日から26日の12日間、本校の韓国交流旅行の引率をしました。ハングル語を使ってうまくコミュニケーションをとる生徒に感心しましたが、それ以上に韓国を知りたいという生徒の熱意というかオーラというかそれが韓国の生徒や周囲の人たちに伝わったんじゃないかなと思っています。
ソウルのグアンムン高校、アニャンのクンミョン高校、韓国観光協会、日韓親善協会など、たくさんの方々の支援を受けての12日間に感謝しています。ハングル語の上達だけでなく、人間的にも大きくなった生徒たちのこれからを期待しています。
今日、皆さんに伝えたいテーマはこれです。
「思い込みで、世界は変わる」 ということです。
人生とは「自分はいけてる」と思い続けられるかどうかのゲームだと思います。
人間というものは、放っておくとネガティブなことを考えやすいようにできています。脳が一番優先することは安全を守ることだからです。だから、新しいことに挑もうとするとき、「私なんて」「俺なんて」と、できない理由を探して身を守ろうとしてしまうときもあります。
「やらなきゃ、やらなきゃ」と自分を追い詰めていませんか? 英語で言えば 「have to」 の状態です。「have to」の思いが強すぎると、脳は危険を感じて、かえって逃げ出したくなる自分を作り出します。これでは物事が成功するはずもありません。
だからこそ、思考を変えてほしいのです。 「こうしたい!」「こうなりたい!」という 「want to」 の気持ちを持ち続けること。 この「want to」のエネルギーこそが、皆さんの限界を突き破り、パフォーマンスを最大限に引き出してくれます。最高の目標、最高の結果にこだわりましょう。
ここで、世界の最先端技術が集まるアメリカ・シリコンバレーの話をしましょう。 シリコンバレーの起業家たちの間で、合言葉のように使われている有名な言葉があります。 それが 「Fast Fail(ファスト・フェイル)」——「早く失敗せよ」 という考え方です。
世界を変えるような画期的なサービスを作る人たちは、「絶対に失敗しない計画」を延々と練るようなことはしません。完璧でなくてもいいからすぐに行動し、いち早く失敗します。なぜなら、早く失敗すればするほど、「何がダメだったのか」という貴重なデータを誰よりも早く手に入れられるからです。
目標にはとことん執着してください。しかし、失敗には絶対に執着しないでください。 結果というものは、神様が教えてくれるフィードバックです。「今回はこのやり方だとうまくいかないよ」という理由を教えてくれているだけなのです。 だから落ち込む必要はありません。失敗を「次の取り組みのための新しいデータ」として受け取り、やり方を変えて再挑戦すればいいのです。
失敗した時、人は誰かのせいにしたくなります。
「つまずいたのは、誰かのせいかもしれない。でも、立ち上がらないのは、誰のせいでもない」(くりかえし言う)
これは、誰のことばかわかりますか? 『ルパン三世』の峰不二子の言葉です。
厳しい言葉に聞こえるかもしれません。どこへ逃げたとしても、逃げた先には必ず「自分自身」がいます。環境や他人のせいにすることはできても、自分の足で立ち上がるかどうかを決めるのは、結局、自分自身です。最後は自分次第。だからこそ、「いけてる自分」であり続けられるよう、日頃からの準備と心の持ちようが大切になってきます。
さあ、2学期が始まります。準備はどうですか?3年生、いよいよ受験という大きな勝負の準備は進んでいますか?「have to」ではなく「自分はこうなるんだ」という「want to」で突き進んでください。
1・2年生、日頃から自分磨きをしていますか?毎日の授業、部活動、習い事、校外のコミュニティ等、一つ一つのデータを更新できていますか?
そして、所高祭実行委員の皆さん、各クラス、有志団体の皆さん、メンタルは大丈夫ですか? 行事を創り上げるプロセスでは、うまくいかないことや衝突もあるでしょう。でも、それもすべて最高の行事を作るための「大切なデータ」です。仲間と協力し、仲間を思いやりながら、最高のチームで乗り越えてください。
いけてる自分を続けるには、自分磨きが大事ですよね。
失敗を恐れず、自分の可能性を誰よりも信じて、「自分磨きの2学期」にしていきましょう。 皆さんの取組を楽しみにしています。