校長日誌

2024/10/21(月) 新潟県中越地震から20年

 10月23日は、新潟県中越地震から20年の節目に当たります。10月18日(金)の夜、定時制では埼玉西部消防局山口分署の方にお越しいただき、地震を想定した避難と初期消火の訓練を行いました。ご存じのとおり、今年元日から大きな地震が起き、石川県の能登半島で特に大変な被害が出ています。

 昨年の全日制修学旅行では、旧神戸市立二葉小学校で震災体験学習を行いました。1995年に起きた阪神淡路大震災で避難所になったところです。生徒は段ボールを使い、避難所を想定し自分たちの生活スペースをつくる学習をしました。

 災害の被害をできるだけ少なくするには自助・共助・公助がかみ合うことが大事だと言われます。「自助」とは、自分で自分の身を守ること、具体的には、家庭で日頃から災害に備える、避難場所や連絡方法を確認するなどが考えられます。「共助」とは、地域の方々や周りの人たちと助け合うこと、「公助」とは、市役所や消防・警察による救助活動や支援物資の提供など公的支援を言います。

 阪神淡路大震災では、救助された人の7割弱が家族も含む「自助」、3割が隣人等の「共助」により救助されており、「公助」である自衛隊や救助隊による救出は2%に過ぎなかったとのこと。

 避難訓練の講評のなかで、消防署の方も「災害が起きると、救急車や消防車は現場にたどり着けない可能性が高い。『自助』できるよう備えるとともに障害のある人、子ども、高齢者(災害弱者)を助けてあげられる人になってほしい」とおっしゃっていました。

 この機会に、自分で自分の身を守る方法を考えてみてください。