校長日誌

2024/9/11(水) きょうは「公衆電話の日」災害に備え公衆電話のある場所と使い方を確認しておこう

 9月11日は、いまの公衆電話にあたる「自働(じどう)電話」が設置されたことに由来する「公衆電話の日」です。初めて「電話」というものが世の中に現れたのが1890(明治23)年のこと。それから10年後の1900(明治33)年のこの日、東京の新橋駅と上野駅に日本初の公衆電話が設置されました。通話料は5分間で15銭(約2,250円)だったそうで、「公衆」が気軽に使えるものではなかったようです。1890年電話開業時点での東京での電話加入者は155件だったといいますから、相手も簡単には見つかりません。一般に普及するまで「公衆電話」ということばそのものがなかったわけです。「携帯電話」が普及し、それまで「電話」と言っていたものに「固定電話」「家電(いえでん)」など、区別するため新しいことばが生まれたのと同じです。「自働」というのは英語の「Automatic telephone」の訳語でした。

 公衆電話を使う人が減った結果、埼玉県内3,734台(2023年3月末現在・NTT東日本のホームページによる)まで減りました。しかし、公衆電話は非常時に存在感を発揮します。13年前、東日本大震災(2011年3月)発生直後から県内でも携帯電話がつながらない状態になりました。その後も災害が起きるたびに電話がつながりにくい状態になることがあります。東日本大震災の時には県内でも一定期間公衆電話の無料措置がとられ、安否の確認などに威力を発揮しました。もしもの時に備えて、学校と自宅の間のどこに公衆電話があるのか、実際に電話の使い方を確認しておくとよいと思います。(私もテレホンカードを持ち歩いています。)ちなみに、スマホなどの料金にはユニバーサルサービス料として公衆電話網を維持するための費用負担が含まれています。