校長日誌

2024/5/15(水)AI願書を見抜くシステム

 報道によると、河合塾が、大学入試の出願書類を生成AIで作成された可能性を判定するシステムを開発したといいます。推薦入試などで提出する志願理由や高校時代に力を入れた活動などが生成AIによってつくられた可能性を判定するというのです。

 大学で、レポートなどの課題をAIにつくらせる学生もいると聞いたことがあります。課題を通してテーマを掘り下げる意味もなく、何のためにレポートを書くのかわかりませんが、これに対して教授向けの判定ツールもあると聞きます。

 「生成AIを用いてはならない」としている大学が多いようですが、ルールづくりが追いつかない大学、AI使用を制限しない方針の大学もあるなど考え方も対応もさまざまなようです。

 その精度はおよそ95%とのこと。「可能性を判定する」に過ぎないとはいうものの、AIの助けを借りず自力で作った文章を、受験生本人の弁明できないところで誤判定されて評価を下げられてしまう心配はないのでしょうか。大学がシステムを使うなら、受験生に使うことを公表してほしいとも思います。