校長日誌

2024/5/17(金)校内に「方位標」

 校内に「方位標」(写真)の標識があるのに気が付きました。地表に埋(う)められています。校内のどこにあるかわかりますか?

 野山をハイキングすると、山の頂上などで三角点(さんかくてん)を見かけることがあります。測量(そくりょう/位置を決めること)に用いる経度や緯度、標高の基準になる点が三角点です。数学で学ぶ三角比を使えば、ある2点間の距離と角度を測ることで面積を計算できます。都市づくり、さらに広げて天体観測や暦(こよみ)づくりに必要な技術でもありました。

 方位標は、測量を行う上で三角点の見通しがきかない場所などに置かれ、三角点を補助する基準点です。写真の+印の上が北を指すようです。

 測量法という法律によると国土地理院が行うすべての測量の基本となる「基本測量」と自治体が行う「公共測量」とがあるそうです。学校の中に置かれた経緯は不明ですが、表示を見ると「所沢市」とありますから公共測量の基準点だと思われます。

方位標 方位標