「繰り返すこと。それが理解のチャンス」
生徒会本部は、後期生徒総会に向けて準備に余念がありません。
今日は、生徒会本部の先輩方が、所高を訪ねてきました。
ちょうど委員会・部活などの代表を集めて会計説明会が行われていました。そこで急遽、予定を変更して後輩たちの活動を見学してもらいました。
全体会終了後、生徒会室にて先輩方から暖かいアドバイスを頂きました。先輩方は、いずれも所高のために行動してきた経験と卒業後の経験から深みのある話をしてくれました。
そのなかで「自分を客観視する」視点と「伝えたいことを繰り返すこと」の重要性を改めて認識させてもらいました。
先輩方が本部役員として活躍していたころ、折に触れて、生徒会本部は常に「ライブ感」をもって事に当たらなければならないと、例を挙げながら繰り返し説明してきました。実は、在学中それが全く理解されていなかったことが、今日この場で発覚したのです。
それは『「ライブ感」の意味が、今日ようやくわかりました。』という一言でした。
ここでの「ライブ感」とは、いきあたりばったりのようでいても、実はしっかり準備して臨んでいることで、確実に行わなければならないことは確実に、柔軟な対応が必要な場合は、臨機に対応できるようにしておくというものです。それは、こちらの意図を相手にしっかり伝える可能性が高まるというひとつの在り方です。たとえば、大事なことをスマホを見ながら、集まった人たちに顔を向けることなく話続けてしまうような状況は、いくら準備していてもその活動に「ライブ感」はありません。こんな当たり前と思われるようなことさへも理解できていなかったようです。しかし、繰り返し話し、説明し続けていたことが、言葉自体とその背景を取り敢えず記憶として留めておけたのが幸いしました。今日、期せずして、かつての自分たちのフィールド、所高で、自分たちが行った活動と同じものを後輩たちの活動を通して客観的な立場からじっくり観察できたことで、一瞬の閃光のような速さで「ライブ感」を理解できたようです。
『「ライブ感」ってそういうことなのです。重要ですからね」と、先輩方から伝えられた現生徒会本部の面々は、理解を深めることができたのではないでしょうか。
その後、初対面かつ短い時間の交流でしかなかったのですが、「所高生徒会本部」という絆は、あたかもずっと以前からの知り合いであったかのような雰囲気を創り出しました。和気あいあいとした交歓が続きました。
さて、生徒総会に向けてまだまだ試練が続きます。
4人の先輩方と。生徒会室前。