校長日誌
2024/11/6(水)「オブジェ」ということば
先週土曜日に学校見学会がありました。同じ日に市内の塾で所高の説明をしてきました。中学生に所高の概要を説明すると、体育祭で各連合が「オブジェ」を製作するという話になります。
「オブジェ」ということばですが、『現代流行語辞典』(1974)の「年代別項目一覧表」に「『オブジェ』昭和4、新語だとばかり思っていたことばが案外古くから使われているのにおどろかされた」と見坊豪紀(けんぼうひでとし/国語学者・1914~1992)が書いています。(『辞書と日本語』玉川大学出版部)
「オブジェ」は昭和4(1929)年の「新語」だというのですが、見坊氏は現代に近い「新語」と認識していたようです。国語辞典には、フランス語に由来するとして「ダダイズム、シュールレアリスムなどの前衛芸術において、象徴・夢幻・怪奇的効果をあげるために用いられる材料。従来は芸術的なものとなり得なかった石、流木、車輪、毛髪などさまざまなものがある。とくに生け花では花以外の日用品や自然物などのさまざまな物体。また、それを用いた造形美術」(日本国語大辞典・小学館)とあります。
もともと日本になかった芸術的概念を主張することばだということがわかりました。辞書は引いてみるものです。
2024/11/2(土)吾妻地区文化祭
本日、吾妻まちづくりセンターで第54回吾妻地区文化祭が開催されました。SDGs・脱炭素ポスター展では、1年4組の千田奈々瑛さんの作品が高等学校部門で1位に輝きました。舞台発表では、ギター部・音楽部・吹奏楽部の生徒達の演奏が文化祭を盛り上げてくれました。参加した生徒のみなさん、ありがとうございました。文化祭は11/2と11/3の両日で開催されます。明日11月3日は、化学部による「科学実験室」が開催されます。よろしければ是非お越しください。
2024/11/2(土)学校見学会においでいただきありがとうございました。
11月2日(土)第3回の学校説明会を行いました。あいにくの雨でしたが、たくさんの中学生と保護者の方にお越しいただきました。部活動見学が変更になったりとご迷惑をおかけいたしました。生徒有志による個別相談会も好評だったようです。個別相談会では、生徒達が自分たちの感じていることのありのままを、みなさんに伝えています。第4回の学校見学会も個別相談会を予定しています。是非本当の所沢高校を聞きにきてください。
本日はお足元の悪いなか、ご来校いただきありがとうございました。
2024/11/1(金)昼休みの「アマリリス」
昼休みが終わりに近づくと「アマリリス」のチャイム(予鈴)が流れます。
調べてみると、この曲はフランス国王ルイ13世(1601~1643)の作曲と言われてきましたが、作曲家でもあるピアニスト ヘンリー・ギース(1839~1908)が古いフランス民謡を掘り起こし編曲したもののようです。ギースは、マダムたちにピアノを教授していたといいます。ちなみに、アマリリスの花言葉は「誇り」「おしゃべり」「輝くほどの美しさ」などだそうで、所高生にふさわしいのかも。
あす11月2日(土)は、土曜公開授業に合わせて学校見学会があります。中学生や保護者の方のお越しをお待ちしております。
2024/10/31(木)ハロウィンと「百人一首」
10月31日はハロウィン。ハロウィンというと「お化け」ということになりますが、「百人一首」と聞いてお化けだと思った子どももいたという話もあります。これまで気にもしませんでしたが、百人のヒトに首が一つしかないというのですから、言われてみればたしかに「お化け」。なるほどと思います。
小倉百人一首は、もともとかるたのための歌集ではありません。中世の歌人藤原定家 (ふじわらのていか・1162~1241)が、鎌倉幕府の御家人である宇都宮頼綱 (うつのみやよりつな・1178~1259)から、別荘の襖(ふすま=今でいうインテリア)にふさわしい和歌を依頼され、奈良時代から鎌倉時代の100歌人の優れた和歌を撰びました。インテリアにふさわしく四季や恋の歌が中心です。
とすれば、本校の特色である「十人十色」(十人いればすべて色が違う)「百発百中」(百発矢を放てばすべて命中)と同じく「小倉『百人百首』」が正しいといえるかも。
2024/10/30(水)スマホの呼び出し音が気になる人へ
11月1日から、道路交通法に「自転車運転中の罰則」が新設され施行されます。
「自転車運転中のながらスマホ」が罰則の対象になります。埼玉県警察のホームページによると、(交通事故を発生させるなど)「交通の危険を生じさせた場合」には1年以下の懲役又は30万円以下の罰金、「上記以外で、手で携帯電話等を保持して、通話や表示された画像を注視した場合」も、6月以下の懲役又は10万円以下の罰金・取り締まりの対象となります。
また、自転車の飲酒運転は、飲酒の程度にかかわらず禁止されていましたが、これまで処罰の対象となるのは「酒酔い運転(酩酊状態での運転)」のみでした。11月からは、酒気帯び運転や酒気帯び運転を幇助(ほうじょ=犯罪の実行を手助け=運転していなくても)する行為についても罰則の対象になります。
スマホの呼び出し音に気づくとすぐ反応するような人は(罰則があるから、ではありませんが)心にとめておいてください。
2024/10/29(火)学ぶ環境をつくれるか
私たちは誰しも環境に適応しようとする性質があります。周りが「学ぶのが当然」という環境にいれば勉強しますし、学ばない人ばかりの環境にいれば、自分も学ばなくなる人のほうが多いでしょう。進学先選びが大事なのはこの点につきます。「『周りは周り』他人は関係ない。要は本人次第」というのは、実は難しいのです。
さらに、学ぶ意欲がある人でも陥りがちな落とし穴があります。よく言われることですが、ネットには「フィルターバブル」といった現象があります。
検索サイトなどでは、検索のキーワードや訪問したサイト、クリックしたリンクなどをアルゴリズムが分析し、蓄積していきます。その結果、利用者が好みそうな情報ばかりが表示されるようになります。これが「フィルターバブル」です。利用者の利便性を高める機能ですが、表示はより個人好みのものになり、利用者が関心を持たない(見たくない)情報は表示されなくなります。他の視点や自分と異なる考え、新しいトピックに触れる機会も消え「泡(バブル)」のなかに閉じ込められたのと同じような状態になっていきます。
学習ツールとしてネットは「学び」そのものを変えました。無自覚に「幅広く情報収集している」と思い込むのは危険です。ネット上の情報は何が真実で、何が単なるうわさ話やフェイクなのか分かりません。自分には受け入れることのできない情報が真実だった、ということもあるかもしれません。受け取る情報を批判的に考える習慣を持つ、ネットだけでなく様々な情報源やツールを利用するなど、さまざまな視点や自分と異なる考えに意識して近づく努力が必要だと感じます。
2024/10/25(金)若者よ、選挙に行こう
あさって10月27日(日)は衆議院議員総選挙と最高裁判所裁判官の国民審査が行われます。令和3年10月に行われた前回の衆議院議員総選挙では全体の投票率が55.93%、18歳19歳の人の投票率が43.23%、20歳代の人となると36.50%(総務省HP「よくわかる投票率」)とのことでした。
ところで、10月3日(木)に2学年では、主権者教育の一環として、お侍ちゃん・エイトブリッジの二組お三方をお迎えしお話をうかがいました。クイズをまじえてこんな話がありました。「人口比率が高い(年齢、属性etc.)層には、政治家もその層に受ける政策をアピールする。どうせ変わらないと思っているかもしれないが、人口面では比率が低くても、投票率をかけ合わせれば(=若者層の投票率が上がれば)政策を決めるうえで若者層を無視できなくなる。若者よ、選挙に行こう」
2024/10/24(木)2学期中間考査が終わりました
きょう10月24日(木)で2学期中間考査が終わりました。朝から秋らしいさわやかな空気に包まれました。教室を回ると、真剣な表情で問題に取り組んでいました。2号館~3号館通路から、雲に隠れながらも富士山の頂上を見ることもできました。
2学年ではきょう午後、大学や専門学校の先生方をお招きしての進路説明会が予定されています。
あすから2学期後半、がんばっていきましょう。
2024/10/22(火)中間考査に取り組んでいます
きのう10月21日(月)から24日(木)までの4日間は2学期中間考査です。生徒たちは真剣な表情で答案に向かっています。
このあと11月に入るとすぐ模試も予定されています。3年生は、日ごろの授業の決算である考査とともに、進学のための準備も気を抜けません。
日ごろから同窓会館「希望の鐘」などが自習場所として開放されています。また、1号館と2号館を結ぶ通路に個別学習ブースの机(キャレル)が準備してあり、早朝から夕方まで思い思いのやり方で勉強しています。