校長日誌
2025/2/10(月)1学年・2学年 創作ダンス発表会が行われました
きょう2月10日(月)午後、1・2学年・創作ダンス発表会が行われました。
合わせて18団体の見ごたえある演技を見せてもらいました。先生方も口々に「完成度が高い」「表情がよかった」とおっしゃっていました。朝夕の通勤電車で体育着のまま乗車している生徒を毎日のように見かけました。イメージを表現に落とし込むのに相当メンバー間の意見の「ぜめきあい」があったのではないでしょうか。審査の先生と会場の生徒による投票(たとえば1年生の演技には2年生が投票する)によって決まるとのことで、優勝は両学年とも9組となりました。男子によるクラス応援団の「黄色い(?)」声をうけてのびのびと表現できたかと思います。
企画・準備・運営に当たってくださったみなさま、ありがとうございました。
2025/2/10(月) 2年生の合唱発表会を聴かせてもらいました
2月10日(月)4時間目・音楽の時間に2年3組と7組の合唱を聞くことができました。2クラス全体で「なんでもないや」を演奏、各パートのバランスの取れた素晴らしいハーモニーでした。3組は「サザンカ」、7組は「まちがいさがし」を演奏、10人の先生方にも聴いていただきました。学年主任の先生から「一部で教員が『ブラック』と言われるが、このような演奏に接することができて、教員も捨てたものではないな」とのコメントをいただきました。心が洗われる思いで、まったく同感です。
2025/2/7(金)「きさらぎ」
今週月曜日が立春でしたが、前の週の春のような暖かさから一転、寒い1週間となりました。とはいえ、2月に入りインフルエンザも落ち着いてきた印象で、県内での流行警報も解除されたと聞きます。
2月を古く「如月(きさらぎ)」といいますが、「如」の字をあてるのは、自然や万物が神の意のように(如)に現れ出るからとか。由来は諸説あるでしょうが、まだまだ寒さが厳しい時期で、更に衣を重ね着する「衣更着(きさらぎ)」また、陽気が更にやってくるので「気更来(きさらぎ)」、草木の芽がふくらみ出す時期なので「草木張月(くさきはりづき)」が変化したなどの説があるようです。厳しい寒さの時期を表すことばと、少しずつ春が近づく様子を表すことばとが共存しており、季節が変わり始める時期らしさを感じます。
2025/2/3(月)「立春」と魔よけの御札(おふだ)
寒い日が続きますが、きょう2月3日は立春です。旧暦では立春は1年の始まりにあたります。おとなり中国では旧正月を盛大に祝うと聞きます。
ところで、近隣のお邸に「立春大吉」のお札が貼られているのを見かけました。(写真の矢印)これは「立春大吉」の全ての文字が左右対称になっており、裏から見ても同じように読めることから、やってきた鬼が入るのか出るのか混乱して帰ってしまうという伝説があって、鬼を遠ざけ、1年を平穏に過ごすことができる「魔よけの御札」というわけです。
立春が1年の始まりなら前日は大みそか。古く宮中では「追儺(ついな)」「鬼やらい」といって、大みそかの夜に、人にとりついた災難を追い払う儀式があったのですが、現在の「節分」はそのなごりです。
2025/2/1(土) 伊藤茜先生の作品展・東京藝術大学に行ってきました
2月1日(土)午後、本校美術科の伊藤茜先生にお招きいただき、東京藝術大学美術館などで行われている展覧会に寄せてもらいました。写真の作品は、川の底をイメージする日本画の大作(大きさがわかりますよね)と、心揺さぶられる空間でした。子どもの頃「川の底はどう見えるのだろう」との思いを持ったことがあったそうで、川の表面と水底(みなそこ)のイメージを描き分けるのに岩絵の具を選び、立体感を出すのに苦心したとおっしゃっていました。この作品とは別に、国宝である信貴山縁起(しぎさんえんぎ)絵巻を現状のとおり模写する先生ほかのプロジェクトによる日本画も繊細で見事でした。
2025/2/1(土) 合唱発表会が始まりました
2月1日(土)から、1・2年生の音楽の時間に合唱発表会が行われています。きょう2時限目は2年1組と9組の合唱を聞くことができました。ニクラス全体で「僕のこと」を演奏、各パートのバランスの取れた素晴らしいハーモニーでした。1組はアンジェラ・アキの「手紙」、9組はmiwaの「結」を演奏、聴いてくださった全ての先生からコメントしていただきました。
不手際で写真ファイルを壊してしまったため、別にいただきました。m(_ _)m〈2月1日(土)21時更新〉
2025/1/31(金)AIがやったとは言えません
先日、ある会議の記録係になり、会議内容を録音し「文字おこしツール」にかけたことがあります。その性能が格段にアップしていることに感動しました。ただ、業界(?)用語と言いますか、独特の言い回しが似た発音の別の語に置き換えられているところがあったり、話のとくに語尾の「yes」「no」が逆になっていることもあったりして、日本語では文の最後まで注意深く聞かないと意味を取り違える可能性があると改めて感じました。
DeepSeekというAIが話題を集めていますが、ここにきて、AIの進歩が急速です。数か月ほどで状況が大きく変わっています。とはいえAIが出してくるのは、ネット上にある膨大なデータの積み上げ学習と思われます。とすればネット上の情報は玉石混淆。AIが結果を導くにあたり、事実と異なるフェイクが大きな影響を与えているかもしれません。
情報発信に責任を持つのは自分です。AIがやったとは言えません。内容や言い回しが正しいかのチェックはもちろん、著作権に触れる行為はないか、不正義な点はないかなど、きちんと対応すべき点が多数あるように思われます。
2025/1/30(木)勉強の合間にはリラックス 最後まで食らいつきましょう
3年生は1月27日(月)で学年末考査も終わり、28日(火)から家庭研修に入りました。朝、登校のようすを見ていますと、始業時刻ぎりぎりに登校する生徒が激減(!)しました。進級してもこの様子が続くとよろしいです。
出願先に悩んだ人も多いと思います。前年度に志願者が多かった大学学部を敬遠したり、逆に低倍率だった大学学部は「ねらい目」かもと迷う気持ちはお察ししますが、数字に惑わされず、行きたい学びたいと思える大学学部に最後まで食らいつきましょう。勉強の合間にあなたなりのリラックス方法もときおり混ぜながら乗り切ってください。応援しています。
2025/1/28(火)「広がる高校生ボランティア」報道されました
2025年1月27日(月)の日本教育新聞1面に、「広がる高校生ボランティア」「能登目指し大阪から埼玉から」という記事で、所沢高校有志生徒と先生が、去る11月14日の県民の日を活用して、能登の豪雨災害に伴い側溝の土を取り除く活動をしたことが報道されました。
2025/1/24(金)「現代語に訳す」とは?
きょうから3年生は学年末考査となります。有終の美を飾ってほしいと願うばかりです。そこで、古典の授業を見学して感じたことを書きます。「現代語訳しなさい」というとき見たいのは、古文のことばを現代のことばに置き換えることができているかどうか、です。その文の一つ一つのことばが意味するところを正確に現代のことばに置き換える、という意味です。「自今以後も汝(なんぢ)らよくよく心得(こころう)べし」(平家物語『殿下乗合』)を訳す場合「べし」が現代語の「べき」に当たるにしても「よくよく心得(こころえ)るべきだ」では残念ながら訳したことになりません。
参考書に載る現代語訳は、時代背景や前後関係を補い、こなれた訳に仕上がっているので、古文のどのことばがどのように現代語に置き換わっているのかわかりにくくなっていることがあります。学習上の「訳」というのは「英語→日本語」も同じだと思いますが、「正確に」「一つ一つのことばを置き換える」ことを意識しましょう。ちなみに、古文は同じ日本語だけに語順については現代語とほぼ変わりません。
「ギョエテとは俺のことかとゲーテいい」という川柳があります。明治時代の作らしいのですが、ギョエテかゲーテか、エルサレムかイェルサレムか、ロサンゼルスかロスアンジェルスか…など、外国の人名や地名を日本語にするなど、異なる言語のことばを写し取るには限界があり「ゆれ」を生じます。日本語どうしでも、時代が大きく離れている現代語と古文にも、同じように訳すうえでの限界がある、つまり「近似値」なのだと思ってください。
高校生活最後の考査です。美しく決めましょう。